【助産師監修】搾乳した母乳はどう保存したらいい?常温・冷蔵・冷凍の目安や温め方を解説

搾乳した母乳_サムネイル
  • 搾乳した母乳はどのくらい保存できる?
  • 飲ませるときはどうやって温めたらいいの?

このようにお悩みではありませんか?

搾乳した母乳は、冷蔵や冷凍で保存できます。ただし、保存できる期間には目安があり温めるときにも気をつけたいポイントがあります。

この記事では、搾乳した母乳の保存期間や温め方、注意点について解説します。

目次

搾乳した母乳はどのくらい保存できる?

搾乳した母乳の保存期間は、どの方法で保存するかによって異なります。

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保存方法目安期間ポイント
常温(25℃以下)4時間以内室温が高い時期は早めに冷蔵庫へ
冷蔵(4℃以下)24時間以内冷蔵庫の奥で保管
冷凍(−18℃以下)約3〜6ヵ月母乳保存パックや清潔な容器で

いずれの方法も、搾乳した直後からの目安期間です。

飲み残した母乳を再び保存するのは控えましょう。母乳の成分が変化したり、雑菌が増えたりすることがあります。

常温保存は4時間以内

室温(25℃以下)の場合、搾乳した母乳の保存期間は4時間までが目安です。

ただし、慌ただしい育児中は、時間の経過に気づきにくいものです。いつの間にか4時間以上たっていることも珍しくありません。

すぐに飲ませない場合は、搾乳を終えた時点で冷蔵または冷凍で保存しましょう。特に夏場は雑菌が繁殖しやすいため、できるだけ常温では保存しないことが大切です。

冷蔵保存は24時間以内

冷蔵で保存する場合は、搾乳後すぐ冷蔵庫に入れて24時間以内に使い切るのが目安です。

一部では3〜4日まで保存できるという情報もあります。ただし、母乳の栄養は時間とともに低下します。できるだけ新鮮なうちに飲ませてあげましょう。

24時間を超えて保存したいときは、最初から冷凍で保存しましょう。

保存容器は、密封できるフタ付きのものを使いましょう。ガラス製またはプラスチック製の保存容器が適しています。哺乳瓶がたくさんある場合は、哺乳瓶や搾乳ボトルにラップをかけて保存するのもいいでしょう。

次のような、専用の母乳保存パックを使うのもおすすめです。

冷蔵庫に入れるときは、保管する位置も重要です。温度が変化しやすいドアポケットは避け、奥のほうに置きましょう。

冷凍保存は3〜6ヵ月

冷凍で保存する場合は、−18℃以下の冷凍庫で3〜6ヵ月が目安です。

ただし、家庭用の冷凍庫は、開け閉めによって温度が変化しやすいものです。期間内であっても、できるだけ早めに使いましょう。容器に搾乳した日付を記入すると、管理しやすくなります。

母乳保存パックを使うときは、入れすぎに気をつけましょう。冷凍により体積が膨張し、破れたり漏れたりすることがあります。3/4くらいまでの量にとどめましょう。

搾乳した母乳の温め方

搾乳した母乳の温め方

赤ちゃんに保存した母乳を与えるときは、温度に気をつけましょう。一度温めたあとは、時間を置きすぎないことも大切です。

ここからは、搾乳した母乳の温め方を「常温・冷蔵した母乳」と「冷凍して保存した母乳」にわけて解説します。

常温・冷蔵した母乳の場合

常温または冷蔵で保存した母乳は、ぬるま湯で湯せんします。

母乳を高温で温めると、栄養や免疫成分が損なわれてしまいます。直接火にかけたり、熱湯を使ったりしないようにしましょう。

温めるときの手順
  • 人肌程度(37℃前後)のぬるま湯を入れたボウルに、母乳の入った容器をつけてゆっくり湯せんする
  • 容器をやさしく回しながら、全体を均一に温める
  • 搾乳ボトルなどで補完した場合は、哺乳瓶に移す

残った母乳は再度保存せず、廃棄しましょう。

冷凍して保存した母乳の場合

冷凍保存した母乳は、冷蔵庫で自然解凍するか、37℃以下の流水で解凍します。母乳保存パックで冷凍した場合は、パックのまま解凍しましょう。

しっかり溶けたら哺乳瓶に移し、37℃程度のぬるま湯で温めましょう。40℃を超えるお湯は用いないように気をつけましょう。

冷凍した母乳は、乳脂肪分が分離していることがあります。哺乳ビンをやさしく振って成分を均一に混ぜてから飲ませましょう。

搾乳した母乳について気をつけたいポイント

搾乳した母乳は、扱い方によって雑菌が増えたり、栄養が損なわれたりすることがあります。

ここからは、搾乳前後で特に気をつけたいポイントを3つ確認します。

搾乳した母乳の管理で気を付けるポイント

衛生面に注意する

衛生管理で気をつけること
  • 搾乳前に、手指を石けんと流水でよく洗う。洗えない場合はアルコール消毒する
  • 搾乳器は、使うたびに洗浄・消毒する
  • ガラス製かプラスチック製の保存容器、または母乳保存パックで保存する

栄養が豊富な母乳は雑菌が増えやすいため、手をよく洗いましょう。搾乳器や保存容器は、しっかりと消毒します。

搾乳器を用いる場合は、消毒方法を確認しておきましょう。哺乳瓶と同様に、煮沸消毒や薬液消毒、電子レンジによる消毒などがあります。ただし、推奨される方法は器具によって異なります。製品の説明書をよく読み、適切な方法で行いましょう。

なお、ママの乳頭を消毒する必要はありません。肌が荒れたり、痛みが出たりする原因になるため控えましょう。

電子レンジや煮沸はしない

搾乳した母乳を温めるのに、電子レンジや煮沸は使わないようにしましょう。母乳に含まれる栄養や免疫成分が壊れてしまいます。

電子レンジで加熱すると、温度にムラができやすくなります。部分的に高温になることもあり、赤ちゃんのやけどにつながるおそれもあって危険です。必ずぬるま湯で温めましょう。

一度解凍した母乳は再冷凍しない

解凍した母乳は、飲み残しても再冷凍せずに廃棄しましょう。解凍と冷凍を繰り返すと、母乳の成分が変化したり雑菌が増えたりするリスクが高まります。解凍した母乳は、冷蔵保存で24時間以内に使い切ります

冷凍するときは、赤ちゃんが1回で飲む量を目安に分けましょう。飲み残しが出にくくなります。せっかくの母乳をムダなく使うため、冷凍する量も工夫してみましょう。

外出時はどうする?搾乳した母乳の持ち運び・温め方

外出するときは、冷凍した母乳を凍ったまま持ち運び、授乳のタイミングで現地で解凍しましょう。常温のまま持ち運ぶと、雑菌が増えやすくなるため控えましょう。

外出時に搾乳した母乳をあげたいときは、次のものを準備します。

搾乳した母乳の持ち運び・温め方

冷凍した母乳を保冷バッグに入れる際は、保冷剤に重ねて入れると溶けにくくなります。移動中に容器が破損しないように、入れる位置には十分配慮しましょう。

授乳するときは、お湯と水を混ぜ合わせ、ぬるま湯を作って解凍しましょう。母乳が温まったら、やさしく振ってから飲ませましょう。

搾乳した母乳についてよくある質問

搾乳した母乳について、よく寄せられる質問に回答します。

搾乳した母乳は2回分を混ぜたり、継ぎ足してもいいですか?

搾りたての温かい母乳を、冷えている母乳にそのまま混ぜるのは避けましょう。温かい母乳によって、冷えていた母乳が温まってしまうためです。

基本的に、搾乳した母乳は毎回個別に保存します。ただし、搾乳量が赤ちゃんの飲む量に足りないこともあります。別のタイミングで搾乳した母乳とまとめたいときは、次のように温度をそろえてから合わせましょう。

母乳をまとめる手順
  • 先に搾った母乳は、冷蔵庫で冷やしておく
  • 後から搾った母乳は、別の容器で30分ほど冷やす
  • 2つが同じ冷たさになったら、混ぜ合わせる

混ぜ合わせた容器には、最初に搾った日時を記入して管理しましょう。

搾乳した母乳とミルクを混ぜてもいいですか?

搾乳した母乳とミルクを混ぜること自体に、栄養面や衛生面での問題はありません。

ただし、混ぜてしまうと、赤ちゃんが飲みきれなかった場合すべて廃棄することになります。まず搾乳した母乳だけを飲ませ、足りない分をミルクで補いましょう。飲み残しを減らせます。

搾乳した母乳を上手に取り入れて、母乳育児を続けよう

この記事では、搾乳した母乳の保存期間と温め方、注意点を紹介しました。

搾乳は、直接授乳ができないときや外出中、家族との授乳分担といったときに便利です。上手に取り入れてみましょう。

「搾乳がうまくできない」「母乳の量が減ってきた」など、困ったことがあれば、近くの助産師に相談してみてください。

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この記事を書いた人

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