【助産師監修】タミータイムとは?いつから始める?効果・やり方・嫌がるときの対処法

タミータイム_サムネイル
  • タミータイムって何がいいの?
  • いつから何をすればいいの?

このような疑問を感じていませんか?

タミータイムとは、赤ちゃんがうつ伏せで過ごす時間のことです。頭の変形予防や、運動神経の発達にいいといわれています。

本記事では、タミータイムの効果や月齢ごとのやり方、嫌がるときの対処法、安全上の注意点を解説します。

目次

タミータイムとは?

タミータイムとは、大人がそばで見守りながら「赤ちゃんが起きているときにうつ伏せで過ごす時間のこと」です。かつては「腹ばい、うつ伏せ遊び」と呼ばれていました。

令和6年度版の子ども家庭庁1か月児健康診査マニュアルでも、タミータイムが向き癖や頭の形に対する関わり方として紹介されています。

赤ちゃんの発達を支える関わり方として、タミータイムと反対に、親子が仰向けで顔を向き合わせて遊ぶ「フェイスタイム」という方法もあります。

タミータイムとフェイスタイム

参考:子ども家庭庁|1ヵ月健康診査マニュアル

タミータイムに期待できる効果

タミータイムは、からだの土台づくりだけでなく、親子の関わりにもつながります。

ここでは、タミータイムに期待できる効果について、詳しく紹介します。

タミータイムに期待できる効果

運動神経を促す

タミータイムは、赤ちゃんの運動神経の発達にいい効果があると言われています。

うつ伏せになると、赤ちゃんは首や背中、肩、腕の筋肉を使います。頭を持ち上げようとすることで首すわりにつながる動きになり、腕でからだを支えることで寝返りやハイハイへと発達していく動きにもなります。

タミータイムを短時間でもくり返すと、からだのバランス感覚や体幹の力が少しずつ育つでしょう。

頭の変形を防ぐ

タミータイムは、赤ちゃんの頭の変形予防にも効果があるとされます。

寝返りができるようになるまでの赤ちゃんは、仰向けで過ごす時間が長くなりがちです。そのため、後頭部の同じ部分に圧がかかりやすくなってしまいます。同じ場所に圧がかかり続けると、頭の形に偏りがみられることがあります。

そこで取り入れたいのがタミータイムです。うつぶせの姿勢になることで、後頭部に圧がかからない時間が生まれ、頭の形の偏り予防につながります。

赤ちゃんの自然な頭の丸みを保つためにも、できる範囲で姿勢をこまめに変えてみましょう。

向き癖を改善する

タミータイムは、向き癖の予防や軽減にも効果的です。

赤ちゃんがいつも同じ方向ばかり向くことを「向き癖」といい、向き癖が長く続くと、首だけでなく、からだの他の部分にも偏りがみられることがあります。

タミータイムによってうつ伏せ姿勢になると、赤ちゃんは頭を持ち上げながら興味のある方向を見ようとします。仰向けとは違う筋肉を使うため、向き癖を改善するひとつの方法として取り入れられています。

次のように、赤ちゃんにとって楽しい刺激を取り入れてみるといいでしょう。

  • おもちゃを左右から使う
  • ママの顔を左右から見せる
  • カラフルな絵本を左右に置く

頭の自然な動きを引き出しやすくなります。

親子のふれあい時間が作れる

赤ちゃんをただうつ伏せにするのではなく、関わり方を工夫すると、親子のふれあい時間も生まれます。

  • ママも一緒にうつ伏せになって遊ぶ
  • ママのお腹の上でうつ伏せになる
  • 目を合わせてやさしく声をかける

こうした関わりをすることは、気持ちの安定にもつながります。ママにとっても、赤ちゃんの成長を間近で感じられる大切なひとときです。

無理のない範囲で、日々の遊びの中に取り入れていきましょう。

タミータイムはいつから始める?

タミータイムは、赤ちゃんの体調が安定していれば、早い時期から始められると言われています。ところが、現在の日本では「いつから始める」という明確な基準は示されていません。

米国小児科学会(AAP)は「退院した日から、短い時間で始めましょう」と紹介しています。

タミータイムを始めて行うときは、次のポイントを意識してみてください。

  • 赤ちゃんが起きているときに行う
  • ごきげんなときに行う
  • 数十秒から試してみる

無理に続ける必要はないため、赤ちゃんの体調に合わせて少しずつ進めていくのがいいでしょう。

参考:米国小児科学会(AAP)|タミータイムについて

【月齢別】タミータイムのやり方

タミータイムは、月齢によって姿勢や関わり方が変わります。赤ちゃんの様子を見ながら、できる範囲で少しずつ慣れていきましょう。

ここでは、米国小児科学会の情報を参考に月齢ごとの進め方を紹介します。

新生児~生後1ヵ月

新生児から生後1ヵ月ごろは、うつ伏せの感覚に慣れることが大切です。最初は赤ちゃんが安心しやすい姿勢から取り入れます。

  • 胸の上にうつ伏せに寝かせる
  • お腹を下にして抱っこする
  • ひざの上で腹ばいする
  • そろえた両ひざの上に横向きでのせる

うつ伏せで過ごす時間は、1回3〜5分、1日2〜3回が目安です。

最初は10秒ほど、起きていて機嫌のいいときに行い、必ずそばで見守りましょう。泣き出したり嫌がる様子があれば無理せず、抱っこをして安心させます。

生後2〜3ヵ月

生後2〜3ヵ月ごろは、少しずつうつ伏せの時間を増やしていく時期です。タミータイムに、赤ちゃんが興味を持てる関わりを取り入れます。

  • 色のはっきりしたおもちゃを見せる
  • 赤ちゃんの目線に合わせてしゃがむ
  • 光や音の出るおもちゃを使う
  • 笑顔で話しかける
  • 歌を歌う

赤ちゃんが嫌がる場合は無理せず一旦やめて、少しずつ時間を延ばすといいでしょう。最終的には1日合計15〜30分を目標にします。

生後4~6ヵ月

生後4〜6ヵ月頃になると、赤ちゃんが自分のからだをしっかり支えられるでしょう。

この時期にうつ伏せになると、前腕でからだを支え、うつ伏せになったときに胸を床から離す姿勢が見られます。肘は肩の真下、またはやや前にくることが多いとされます。

生後6ヵ月頃になると、うつ伏せでいることを好む赤ちゃんも増えてきます。ママが声をかけながらアイコンタクトをとれば、さらに意欲的にからだを動かしてくれるかもしれません。

毎日合計30分ほどを目安に、遊びの一部として取り入れてみましょう。

赤ちゃんがタミータイムを嫌がるときの対処法

タミータイムを嫌がる時の対処法

タミータイムを嫌がるときは、姿勢や関わり方を変えてみましょう。

ここからは、赤ちゃんがタミータイムを嫌がるときの対処法を紹介します。

大人のお腹の上でやってみる

床でのうつ伏せを嫌がる場合は、ママのお腹の上で試してみましょう。

ママが仰向けになり、その胸の上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かせます。視線が合うため、赤ちゃんも安心しやすいでしょう。

タオルやクッションでサポートする

からだを使いやすくするために、タオルでやさしく支える方法があります。

まず、両手が前にくるように、赤ちゃんの姿勢を整えましょう。次に、丸めたタオルを腕の付け根から胸の下あたりに入れ、上半身を少し支えます。

こうすることで頭が上がりやすくなり、赤ちゃんがうつ伏せの姿勢を保ちやすくなります。

床や畳の上に薄いタオルやマットを敷き、新らたな触り心地を楽しむのも、よい刺激になるでしょう。

おもちゃや鏡を使って楽しく取り入れる

お気に入りのおもちゃや鏡で興味を引き出し、遊びの延長にするのもひとつの方法です。

赤ちゃんが音や色に反応して、顔を上げたり手を伸ばしたりする動きを引き出しやすくなるかもしれません。

また、おもちゃや鏡を置く位置を変えると、首やからだの動きをバランスよく使う練習にもなります。

読み聞かせをしながら行う

うつ伏せを嫌がるときは、読み聞かせを取り入れるのもおすすめです。赤ちゃんの目線に合わせて絵本を見せ、声色を変えながら読むと、赤ちゃんの興味をそそります。

目で追う動きは、視覚発達にとっても刺激にもなります。

ママの声を聞くことで安心感が生まれ、うつ伏せ姿勢への抵抗感が和らぐこともあるでしょう。

専門家にアドバイスを受ける

タミータイムは、赤ちゃんの成長段階によって合う方法が異なるため、本記事で紹介している方法が合わない場合もあります。

うまくいかないときは、小児科や助産院で相談し、赤ちゃんに合った方法を確認してみるといいでしょう。

タミータイムをする場合の注意点

タミータイムの注意点

タミータイムを行うなら、安全面への配慮が欠かせません。

ここでは、タミータイムを安全に行うために押さえておきたいポイントを紹介します。

大人がそばで見守る

タミータイムは、赤ちゃんが起きていて機嫌のいいときに、大人がそばで見守りながら行います。

タミータイムでは赤ちゃんがうつ伏せの姿勢になるため、顔が埋もれて呼吸がしづらくなることがあります。顔の向きや呼吸の様子に注意しましょう。赤ちゃんが嫌そうに目をパチパチさせたり泣き出したら、一旦中止します。

慣れないうちは安全で落ち着ける場所を選ぶことも大切です。ママも赤ちゃんもより安心して取り組めます。

授乳後すぐは避ける

授乳後すぐにうつ伏せ姿勢をとると、胃の内容物が逆流しやすく、吐き戻しの原因になります。いつやるか迷ったら、次のようなことを確認してみてください。

  • 授乳後にぐずっていないか
  • ゲップが出て落ち着いているか
  • お腹が張っていないか

赤ちゃんの様子を確認し、ご機嫌で落ち着いているタイミングで取り入れましょう。

泣いたらすぐやめる

赤ちゃんが泣いたり強く嫌がるときは、一度中止しましょう。眠かったり、そのときの気分ではなかったりすることもあります。タミータイムそのものが嫌なわけではないかもしれません。

機嫌のいい時間帯に改めて挑戦すれば、赤ちゃんも少しずつ慣れていくでしょう。短時間でも少しずつ積み重ねることが大切です。

柔らかい場所を避ける

タミータイムを行う際は、クッションなどの柔らかい場所を避け、からだが沈み込まない硬い場所を選びます。

やわらかい布団や枕では顔が埋まりやすく、うつ伏せになった時に空気の通りが妨げられ、呼吸がしにくくなる危険があるためです。床や畳の上に薄いマットを敷いて、からだが沈まないような環境を整えてから行うようにしましょう。

寝ているときにはしない

タミータイムは「起きているときの遊び」です。赤ちゃんが寝るときは、必ず仰向けにしましょう。

うつ伏せ寝は、乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連があるとされています。万が一うつ伏せで眠ってしまった場合は、焦らず仰向けに戻してあげてください。

参考:こども家庭庁|乳幼児突然死症候群(SIDS)について

タミータイムに関するよくある質問

ここではタミータイムについてよくある質問に分かりやすくお答えします。

タミータイムをやらないとどうなる?

タミータイムをしないからといって、必ずしも発達に悪影響が出るわけではありません。日常の抱っこや遊びの中でも赤ちゃんは成長します。

タミータイムは、できる範囲で取り入れてみましょう。

タミータイムをするときの手やタオルの位置は?

両腕を前に出し、ひじでからだを支える姿勢が基本です。

自分の力でからだを持ち上げるのが難しい場合は、胸の下に丸めたタオルを入れて、からだを少し支えます。肘がタオルよりも前にくるようにするとからだを支えやすくなります。

少しずつタオルの高さを調整しながら、自分で頭や胸を持ち上げられるように練習をしましょう。

タミータイムを行いたい場合の相談先は?

新生児訪問や1ヵ月健診、助産院で相談できます。特に、新生児訪問や助産院では、赤ちゃんの発達や家庭の状況に合わせたアドバイスを受けられます。

「うまくできない」「嫌がる」など、何か気になるときは気軽に相談しましょう。

タミータイムはいつまで続ける?

一般的には、赤ちゃんがハイハイを始めるころまでが目安とされています。
タミータイムは、次のような動きの準備にもつながります。

  • お座り
  • ハイハイ
  • 独り歩き

ハイハイするようになっても、赤ちゃんが好んで行う場合は、遊びの時間として取り入れるのもいいでしょう。

タミータイムで赤ちゃんの成長をサポートしよう

タミータイムは、赤ちゃんの発達を促す遊びのひとつです。短時間から無理のない範囲で続けましょう。

うまくできない日があっても心配しすぎる必要はありません。赤ちゃんのペースを大切にしながら、安心できる環境で少しずつ取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

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