宮澤さなえ
1978年生まれ。2001年に信州大学医療技術短期大学部看護学科 助産学特別専攻科を修了。篠ノ井総合病院、助産所ほやほや、信州医療センターなどに勤務し、約20年以上の臨床経験を重ねる。2025年4月に「産前産後ケアサロン助産院SANA」を開業。
妊娠中から産後まで、女性に寄り添った「からだのケア」を提供する、産前産後ケアサロン助産院SANA。
今回は助産師の宮澤さなえさんに、整体にフォーカスしてケアを届ける理由や、その根底にある想いを伺いました。
また、実際に妊婦整体を受けたママにもインタビュー!妊娠中の不調やからだの変化など、リアルな声もご紹介します。
壮絶だった初めてのお産と、涙が止まらなかった産後
――「からだのケア」に関心を持つようになったきっかけを教えてください。
宮澤さなえさん(以下、宮澤) 1人目のお産が壮絶だったことです。
全然進まなくて、入院してから産まれるまでに丸3日かかりました。会陰切開をしたのですが、傷が肛門まで裂けてしまってとても辛かったです。
体力的にも精神的にもボロボロで、当時のことは今でもよく覚えています。

――産後の生活も大変だったと……。
宮澤 まったく寝ない子で、スリングに入れていないと泣きっぱなしでした。育児が楽しいとは1ミリも思えず、泣いてばかりの日々でした。
誰かに出産や育児のことを話すだけで涙が出てくる、そんな状態が1〜2年は続いていたと思います。
助産師だったこともあり自分はきっと安産だろうと、どこかで思い込んでいたと思います。妊娠中に大きなトラブルがなかったこともあり、根拠のない自信を持っていました。
「今度こそ納得のできるお産がしたい」骨盤ケアとの出会い
――そんなご経験を経て、どのように気持ちが変化したのでしょうか?
宮澤 1人目のお産が想像通りにならなかった理由を知りたいと思っていました。
2人目のときは、それなりにいいお産だったと思えましたが「もし3人目を産むことがあったら、今度こそ納得のいくお産がしたい」と感じるようになり、そこからいろいろ学ぶようになりました。
そこで出会ったのが骨盤ケアです。

――どのような学びから始められたのでしょうか?
宮澤 最初に参加したのは母子フィジカルサポート研究会の講習です。
骨盤のゆがみや妊娠中の姿勢が出産に影響すると知り、まさに腑に落ちた感覚でした。
整体を本格的に学ぶため、大阪へ通い続けた日々
――整体を本格的に学ぼうと思った理由を教えてください。
宮澤 セルフケアは、なかなか続かない人もいて。そこで「もっと直接的にアプローチできる方法を学びたい」と思うようになったことがきっかけです。
――整体の技術はどこで学ばれたのですか?
宮澤 基礎的なことはAZUMA式整体の講座で学びました。月に1回、夜行バスで大阪まで通って座学と実技の講義を受けていました。
大阪で講義を受けて、同僚や友人に体を貸してもらって練習をする。その繰り返しの中で、少しずつ技術を身につけました。
助産師として整体を届けたい

――「整体サロン」ではなく「助産院」という形にされた理由は?
宮澤 助産師だからこそできるサポートを届けたいと思ったので、助産院として開業しました。
からだの不調だけでなく、心のモヤモヤや育児の悩みまで丸ごと受けとめられる場所にしたいと思っています。
――施術で大切にされていることはありますか?
宮澤 セルフケアもお伝えしながら二人三脚で向き合うスタンスを大切にしています。

魔法のように一度で治る施術はありません。
だからこそ、自分のからだと向き合ってケアを続けることが大事だと考えています。
妊婦さんに聞く!産前産後ケアサロン助産院SANAを利用してみてどう?

利用者:まきさん(20代後半、妊娠33週ごろから妊娠中のからだ作りのために通院中)
――「産前産後ケアサロン助産院SANA」に通おうと思ったきっかけを教えてください。
まきさん(以下、まき)1人目の出産で途中から担当してくれたのが、さなえさんでした。骨盤を安定させるためにさらしを巻いてくれたり、赤ちゃんが降りてくるように体操を教えてくれたりしました。
おかげで、ようやく赤ちゃんが下がってきてお産が進み「お産には骨盤が大事なんだ」と実感しました。
2人目を妊娠したときは、妊娠中から骨盤ケアをしようと決めていたんです。
最初は近くの整骨院に通っていましたが、妊婦が安心して通える場所は限られていて…。そんなとき、さなえさんが助産院を始めたと知って、すぐに予約しました。

――実際に体の変化は感じましたか?
まき 腰痛と尿モレがあったのですが、今はほぼなくなっています。結構アクティブに動けちゃうくらい快適です。
周りからは「姿勢がいい」「こんなにきれいに座れるんだ」と驚かれますが、さなえさんの整体のおかげだと思います。
――妊娠中の整体を検討している方に伝えたいことはありますか?
まき 妊娠中の不調は当たり前だと思っていましたが、さなえさんと出会って妊娠中でも不調を我慢しなくていいと知りました。
「さなえさんに任せれば大丈夫」と言えるくらい信頼できるので、気になっている方は安心して来てください!

常に女性に寄り添いたい
――妊婦さんやママに伝えたいことはありますか?
宮澤 「妊娠中だから」「産後だから」と我慢してしまっている方は本当に多いです。でも、決して当たり前ではありません。
妊娠中につらさがある方は、産後もそのまま不調が続くことが多いです。
ママのからだは、赤ちゃんにとってのおうちです。
つまり、ママが不調だと赤ちゃんにとっても居心地が悪いおうちになってしまいます。
妊娠中から快適に過ごせるからだを作っておくことが本当に大事だと思っています。

そして、産後は何年経っても「産後」です。
子育てを楽しむためにも、少しでも気になることがあれば相談してほしいです。
産前産後ケアサロン助産院SANAは、いつでも女性に寄り添い、どんなときでも頼ってもらえる場所を目指しています。
――最後に、妊婦さんやママへメッセージをお願いします。
宮澤 子育ては本当にあっという間です。
なのでママたちには子育てを楽しんでほしいです。
そして、子育てを楽しむためにも、まずはご自身の健康を大事にしてほしいと思っています。
産前産後ケアサロン助産院SANA

住所 | 長野県須坂市塩川743-8 YILつくし野B103号 |
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電話 | 080-6188‐1686 |
公式LINE | https://line.me/R/ti/p/@586xhjxi?ts=12142004&oat_content=url |
公式ホームページ | https://josanin-sana.com/ |
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