【Your Midwife じん|中島仁美】人生の土台は家庭にあるから。「人間関係」を深掘りする性教育

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中島仁美
2006年、独立行政法人国立病院機構九州医療センター附属看護助産学校を卒業。同医療センターにて、10年以上臨床経験を重ねる。2021年に「福岡妊娠産後子育て支援助産師Your Midwife じん」を開業。
現在は、保護者向けの性教育講座、教育機関等での講演会のほか、性教育を伝える助産師を増やすための講師養成講座も運営している。

人生の土台である家庭を、宇宙一安心・安全な場所に。

助産師の視点から性教育を届ける、Your Midwife じん、中島仁美さん

今回は、従来の性教育のイメージとは異なる「人間関係」にフォーカスした活動のあり方や、その根底にある想いを伺いました。

目次

「手に職を」から始まった、助産師の道

━━助産師を目指したきっかけを教えてください。

中島仁美さん(以下、中島)高校が進学校だったので進学は考えていたのですが、本当になりたいものがなくて…。

そんな中、両親から「資格があったほうがいい」と言われ、唯一受かったのが看護の専門学校でした。

━━学生時代はいかがでしたか?

中島 実習の中で唯一楽しかったのが、母性看護と小児看護でした。病気と向き合うだけでなく、お母さんや子どもたちとお喋りするのが楽しかったです。

先に助産師の道に進んでいた姉の影響もあり、私自身も「取れる資格は取っておこう」という気持ちで助産専攻科へ進みました。

Your Midwife じん、中島仁美さんの講演の様子3
写真提供:Your Midwife じん

自身の出産で気づいた助産師の価値

━━卒業後は、周産期センターで長く勤務されていますね。

中島 2021年に独立するまで、ずっと同じ病院で働いていました。

当時は積極的に新しいことを学んでいくタイプではなかったのですが、自分自身が出産したことが大きな転機になりました。

担当してくれた助産師さんが本当に素晴らしい方で、一生懸命励まして、寄り添ってくれたんですよね。自分がケアを受けたときに「助産師ってなんて素晴らしい仕事なんだろう。この仕事を選んで本当によかった!」と、心から思えました。

自分が出産を経験して初めて、本当の意味での寄り添い方と助産師の価値に気づいたと思います。

Your Midwife じん、中島仁美さんの講演の様子1
写真提供:Your Midwife じん

想像以上に大変だった子育てとの両立を経て、開業を決意

━━その後「開業」という道を選ばれたのには、どのような背景があったのでしょうか?

中島 育休復帰後の生活が、想像以上に壮絶だったんです。病院側の配慮で夜勤のない外来に配属してもらったのですが、助産師ではなく看護師としての業務でした。

最初の半年は採血センターで、あらゆる処置を行う「何でも屋さん」のように、ひたすら処置をこなす毎日でした。その後に異動した総合内科も、1日300人以上が来院するような忙しい部署で、看護というよりは受付やベッドへの案内といった事務作業に追われていました。

朝5時に起きて家事をこなし、6時に子どもを起こして、7時には家を出る。そして、夜は8時に寝かせないと翌日のサイクルが回らない…。

夕方、帰宅してからも分刻みのスケジュールでした。

━━まさに「戦場」のような毎日ですね。

中島 そのサイクルがあまりにきつくて、初めて体にストレス症状が出ました。子どもに対しても毎日イライラしてばかりでした。

そして、ふとしたときに「怒ってばかりの姿やつらそうに仕事に行く姿を、子どもたちに見せたくない」と思ったんですよね。子どもたちには、仕事に対して楽しみを抱いてほしいと思っていたからです。

看護師として多忙なルーチン業務をこなす中で「やっぱり助産師の仕事がしたい」という気持ちも、ふつふつと湧き上がってきました。また、病院の忙しさの中では、助産師として寄り添いきれなかった部分も感じていました。

退院後のママたちが本当に必要としているケアをもっと届けたいという想いと、自分の生活の限界が重なって、2021年に開業しました。

性教育を通して伝えたい、自分を大切にする気持ち

Your Midwife じん、中島仁美さんの講演の様子2
写真提供:Your Midwife じん

━━なぜ、性教育の分野を選ばれたのでしょうか?

中島 子どもが生まれた頃、同じく助産師の姉から「親向けの性教育講座があるよ」と紹介してもらったのが、直接的なきっかけでした。

10代の妊婦さん、未受診の妊婦さんに接した経験も結びついて「確かに、子どもを守らないといけないな」という想いが強くなり、そこから本格的に勉強を始めました。

現在は、保護者向けの性教育講座と、中学校・高校・大学や保育園・幼稚園などの団体に向けた講演会という、2つの軸で活動を広げています。

━━中島さんの性教育講座には、どのような特徴があるのでしょうか?

中島 性教育と聞くと、生理や二次性徴などのことを思い浮かべるかもしれません。もちろん、そうした知識も大切ですが、私が大切にしているのは人間関係の部分です。

私自身、あらゆる関係性を深掘りするのがとにかく好きなんです。 夫婦、親子、そして仕事、あらゆる関係性についてお話しています。

Your Midwife じん、中島仁美さんの講演の様子4
写真提供:Your Midwife じん

中島 「助産師が伝える性教育」という専門性も大切にしています。助産師は女性の一生をサポートする味方です。解剖生理などの基礎知識はもちろん、エビデンスに基づいたお話ができるのは、助産師ならではの強みだと思っています。

受講生の方々、特に同じ助産師からも「専門知識を持った助産師が伝えているからこそ信頼できる」という声を多くいただいています。

━━性教育で「人間関係」を伝えるのは、どのような想いからですか?

中島 日本の性教育は世界に比べて大幅に遅れており、多くの大人が自分を守る方法を教わらないまま育ってきました。そのため、何か嫌な思いをしたときに「自分が悪かったんだ」と、自分を責めてしまう人が本当に多いんです。

私が性教育で伝える人間関係とは、自分を大切にするための「自分と他人の守り方」です。

━━性教育を受けた方からは、どんな声が届いていますか?

Your Midwife じん、中島仁美さんの講演の様子5
写真提供:Your Midwife じん

中島 お子さんがいる方から「自分のことがちょっとだけ好きになれました」という言葉をいただいたことがあります。

大人が自分を癒し、肯定できるようになれば、子どもにとって家庭が何でも話せる宇宙一安心・安全な場所になると思っています。

人生の土台はすべて家庭にあるからこそ、その土台を整えるための性教育を届けていきたいです。

今日から実践できる「0歳からの性教育」

━━妊婦さんやママたちへ、何かアドバイスはありますか?

中島 0歳からの性教育を意識してみてほしいです。おむつを替えるときに「おむつを替えていいかな?」と声をかけたり、抱っこする前に「抱っこするよ」と同意を取ったり、それだけでも立派な性教育です。

子どもを親の所有物ではなく一人の人間として尊重することで、将来子どもが自分自身を大切にすることにつながります。

地域の「かかりつけ助産師」を、もっと頼って!

━━最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

中島 今は情報が多すぎて、何を信じていいか分からず不安になることも多いと思います。そんなときこそ、近くにいる助産師を頼ってください。

性教育のことはもちろん、育児や家族の悩みまで、そのご家族に合わせたサポートができる存在です。気が合う地域の助産師を、家族のパートナーとして見つけてほしいなと思います。

福岡妊娠産後子育て支援助産師 Your Midwife じん

Your Midwife じん、中島仁美
スクロールできます
住所〒814-0033 福岡県福岡市早良区有田8丁目
※出張専門のため住所の詳細は非公表
公式LINEhttps://s.lmes.jp/landing-qr/2003099811-EM78XBDx?uLand=XFUY3a
公式ホームページhttps://www.your-midwife.jp/
福岡妊娠産後子育て支援助産師 Your Midwife じん

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この記事を書いた人

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